新しいタイプの商標登録でついに色彩が誕生しました


2017/03/03 思いの外、反響があったのでちょっと詳しく追記しました。

商標登録とは?

商標登録というのは文字、図形、記号、立体的形状に対し
同じ業界で同じような文字等のものを作られると
紛らわしい上に一番有名なものと勘違いして
購入してしまう消費者が出てきてしまってはいけないので…という配慮から
有料で特許庁に登録申請をすると10年間は独占して使えますよという権利。
もちろん更新も可能です。

詳しくはこちら…
http://www.jpo.go.jp/indexj.htm

この商標登録に新しい項目が加わりました

商標登録の種類は1960年に施行されてから
長い間 文字、図形、記号、立体的形状の4種類でした。
平成になった1989年以降サービスマークや地域団体も商標へ追加に
なったりしていたのですが、2014年に新しいタイプの商標登録が施行されました。

その新しいタイプの商標登録には5種類の項目があり
それが音、動き、位置、ホログラム、色彩の5種類です。

例えば実際に登録されたものを紹介します。

これ、何かわかりますか?

大正製薬のリポビタンDのCMといえば
「ファイトー!」「イッパーツ!」ですよね。

『本商標は、「ファイトー」と聞こえた後に、「イッパーツ」と聞こえる
構成となっており、全体で約5秒間の長さである。』
上記の内容が商標として登録されています。

他にも位置ですとEDWINのヒップポケットの左上にタグや
動きですと東宝の映画のロゴから光が放射状に出る動き
といったものが登録されています。

そうして始まった新しいタイプの商標登録。
2017年3月1日発表の2月20日時点の情報によりますと
音が110件、動きが65件、位置が23件、ホログラムが9件
そして色彩が0件の合計207件の登録がされています。

しかしここまでの間、色彩は審査が難しいのか0件でした。
それが2017年3月1日の発表で色彩のみの登録に
ついに2件の登録を加えたという発表の話です。

今回初の色彩商標は何が登録されたの?

今回色彩のみで登録された商標は2つ。
紹介の前に何が思い浮かぶかを考えてみましょう。

1つ目、
消しゴムで黒、白、青の3色を使用。

 

 

2つ目、
日用品や食材など様々な商品を販売したり
便利なサービスを提供出来る小売店で
白、オレンジ、緑、赤の4色を使用。

おわかりでしょうか?

1つ目は

MONO消しゴム。

2つ目はセブンイレブン

答えを聞くと「あー、確かに」って思いますよね?
もうこの商品やこの業界でこの組み合わせの色なら
どこのものと限定してイメージ出来るものが今回選ばれました。

これからもこういった登録が増えてくると思いますが
色の組み合わせによっては単調過ぎて独占させにくいものもあります。
なので色の割合や位置で独占を認めるケースに当てはめるかの審査に入るのもあり
一気に増える訳ではなくかなり慎重に審査がされるのではと推測しております。

色の組み合わせと割合や位置、マネしちゃダメなの?

正論から言うとそのための商標登録ですからマネはダメになるでしょう。

私が独立して間もない頃、
「○○みたいなカラーリングをマネて作ってよ」
というような注文を受けたことがあります。

その目的が
「人気商品にあやかって勘違いして買ってくれたら…」
というものだったため受注はお断りしましたが
今後は理由は何であれ登録されているもののマネは出来ない
という訳です。
(個人的には登録されていなくてもマネを目的とする発注はお断りいたします)

ロゴやキャラクターなどもそうですが、
商標の登録が無いかを探してから制作を始めましょう。

J-PlatPatという特許庁が運営しているサイトで調べる事が出来ますよ。

J-PlatPat

関連する記事


投稿者: ヤマシタヒトシ

名古屋のすぐ西隣、あま市でグラフィック、Webのデザインとフォトレタッチをしております。 また日本デザイナー芸術学院、名古屋デザイナー学院のデザイン専門学校と大垣女子短期大学にて非常勤講師、クリエイトベースカナヤマでパソコンインストラクターもしております。